February 2012
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AFRESH
幾つかを除いて、自分だけで往くことに。元のように。 自分に為せない事柄は、為せないもののままに。 酷く大雑把なジグソーを組むかのように、穴を誰かで埋め合わせるのは止す。 穴は空いたままに。埋め合わせたい気持ちは、旅の上にて。元のように。
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人間が生まれながら独りでなく、両親と兄妹[きょうだい]の間に、したがって共同体のなかにいたという意味では、孤独は人間にとって自然なものではない。こう見れば、孤独を...
– Schopenhauer − 処世術箴言:訓話と金言 近頃では「孤独」もファッションだ。 「孤独」を着けずには「絆」という帯もまた結べない、そういう、二段構えの。
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月 水面 画家の背
土産物売り場には並んでいない。図版にも載っていない。 とても小さく とても暗い画だ。 私以外に足を止めた者もなければ 私以外に知る者すらないように思われる。 此は そういう一枚だった。つい今夜まで そういう一枚だった。 私から出向かなければ再会出来ない世界。 もう 画自体の印象は薄れ ただ対面のごと繰り返された心象しか残っていない。 其処には委ねた水面と 小声はかけても凛と独りの月と 同じように独りの私と それから また同じように独りの画家の背中が在る。 私が吸い込まれたのか それともやはり外から眺めているところへ 画家が入り込んだのか。 ——きっと 画家はずっと其処に在って 月の唄を描いていた。聴いて フッとすぼめ詩神も吹きかけたから 一瞬 夜の膜はそこだけ薄らいで 画家の背を透かしたのだ。 或いは 吹いたのは画家かも知れなかった。煙草の類かも知れないし 嘆息かも知れない。...
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秘すれば花なり、秘せずば花なるべからず。
– 世阿弥 − 風姿花伝 Twitter / @140ijin
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風かぐはしく吹く日より
夏の緑のまさるまで
梢のかたに葉がくれて
人にしられぬ梅ひとつ
梢は高し手をのべて
えこそ触れめやたゞひとり...
– 島崎藤村 − 落梅
eastbay84 asked: Your blog is breathtakingly beautiful. <3
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Treasure Hunting
電源を落として 覗き込む 虚無を視る 空虚を知る 凝っと凝っと凝っと
電源は落としたまま 覗き続ける 虚無を視る 空虚をなぞる やがて一閃 それが呻きであっても 電力ではない 二番でもない 比較にもない 主観しかない 忍耐ではある 鍛錬にはなる 孤独に相違ない 秘宝に他ならない
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谷間の笹の葉を分けて
凍れる露を飲まざれば
誰が身にしめむ白雪の
下に萌え立つ若草を
– 島崎藤村 − うぐひす
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藝術: the Passion
身を削るような 髄を絞るような 血を吐くような 魂を磨りへらすような
それは 情熱 それは 受難 − To My Little, Young Sister
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The mind has a thousand eyes,
And the heart but one ;
– F.W. Bourdillon − Light
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ぼくたちの自我意識は、しかし、生の流れをせきとめる。そればかりではない。溶けるようにすなほに死ぬことさへ不可能にさせる。ぼくたちはなにものかにとらはれて死ぬことを...
– 福田恆存 − 白く塗りたる墓 Twitter / @Ftsuneari_bot
January 2012
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失われた時を求めて
欲しい と云う 足りぬ と云う こんなに奪っているのに 失くすたび 奪っているのに 手にする頃にはカラッポだ もはや愛でよう筈もない
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Reflection
手に手を取りあい 断崖目指す その影二つ 硝子玉 黒々映えて 転げゆく 一つは賢明 一つは愚昧 似たよな相[かたち] ひとつの過ち
器を知らぬ 人の引力 どちらを責めよう どちらを喚ぼう 器を知った 私の無力
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實は成りぬ
草葉かげ
小やかに
赤うして
名も知らぬ
實は成りぬ
大空みれば
日は遠しや
輝輝たる夏の午さがり
野路に隱れて
唱ふもの
...
– 萩原朔太郎 − 蛇苺
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化身
昏きものが這いまわる 這ってまさぐり嗚咽を止めぬ いっそ喰われ朽ちるが誠か 朝には鬢 午には胸ぐら夕には肚を 這ってまさぐり嗚咽を止めぬ あゝいずれ彼方よりの喚びごえか 指も数えぬ 虚ろは現身
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窓
窓に囲まれて育った 窓に囲まれて生きてきた 顔を上げる所には窓があった その晩私は 荷を纏めていた 港を出ようとしていた 溜め込んだ物は膨大だった 凡そ生きるとは廃棄すること 幾度目の往復か もう数えてはいなかった
顔を上げると その晩も窓があった 規律だけが取り柄の 媚態のひとつも投げかけない お仕着せの 慎ましく列している私の窓を 終いに視た 何を見透かせよう 或る物は明かりを抱き 或る物はレェスを踊らせ 或る物は冷たく閉ざされたきり その奥で 私が二百も呷ったこと 次は音楽に生まれたいと遺したこと それから それでも憂えて空調を極限まで下げたこと 嘗てはそこで恋が戯ばれたこと 月に幾度も航空便が交ったこと 落涙に寄り添ったのが猫だけだったこと それもやがては白い彫刻と化したこと…… それでいて どれとも等しく 私の窓は慎ましいのだ
ですから 母上
何も羨むに値しません...
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想
此の身に絶えず降りかかる 降って気怠くすりぬける 念いは 何処へゆくのか 昏きものは澱みへ墜ちるか 清きものは高みを目ざすか 願わくば逆しまであることを 昏きものは高みに穿たれ 清きものは澱みを嫌い また帰りて我に彷徨わんことを さすれば此の身 久遠のときを人に留められ 飢えた赤子の如くに美の腕[かいな] 探し求め充たさるる朝を知らず
汝が終わりえないことが 汝を偉大にする…… 汝が終わりえないことが 汝を偉大にする……!
嗚呼!其の重き足どりよ!
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何も語ることのない作家は、自分の夢を語る。これは最悪の怠惰あるいは涸渇のひとつだ。
– シオラン − カイエ Twitter / @Cioran_Jp
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「舞台裏はもっとも早く魅力の色褪せる場所だ。それは或る事件の『真相』みたいなもので、真相なんてものにわれわれは永く付合えるわけがない。それに『真相』なんて、大てい...
– 三島由紀夫 − 芸術断思 Twitter / @MISHIMA_ESSAY
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おもいじに【思い死】
恋こがれながら死ぬこと。
– 新明解国語辞典:第6版 Twitter / @shinmeikai_bot
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しじん【詩人】...
– 新明解国語辞典:第4版 Twitter / @shinmeikai_bot
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「人は」というときの暗黙の複数形、「われわれは」というときのあからさまな複数形は、偽りの生活を送る者にとって心地よい逃げ場所となる。詩人だけが、「私」というときの...
– − 崩壊概論 Twitter / @Cioran_Jp
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君かへす朝の舗石[しきいし]さくさくと
雪よ林檎の香のごとくふれ
– 北原白秋 − 桐の花 Twitter / @study_of_tanka
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a Note of Resolution 2012
額の新調
剰り口五月蠅く暮らさぬこと
自ら限った範囲で尽くすこと
舞台裏の為の表舞台
言葉
上洛
晴れて自由の域へ達すること
触発するようなモノは視界に置かない
物欲は忘れずにおく
妹
更なる復調 及び 減量
死なない
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断章によって書く。そうすると断章の群は円周上に並ぶ小石となる。私は円を描きながら自分を繰り広げてみせる、私のささやかな宇宙を粉々に砕いて。真ん中には一体何が?
– ロラン・バルト Twitter / @textbot
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ほとんどの人々は、条件付きの幸せを求める。だが幸せは条件を付けないときにしか感じられないものだ。
– アーサー・ルービンスタイン Twitter / @ongaku_meigen
December 2011
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生きる理由などといふものはなにもない──死にたくないといふ生の意慾を肯定しない以上は。が、ひとびとはそのことをひたかくしにかくす。
– 福田恆存 − 白く塗りたる墓 Twitter / @Ftsuneari_bot
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男と女の一等厄介なちがいは、男にとっては精神と肉体がはっきり区別して意識されているのに、女にとっては精神と肉体がどこまで行ってもまざり合っていることである。女性の...
– 三島由紀夫 − 不道徳教育講座 (via Twitter / @MISHIMA_ESSAY)
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